大人

| comments(0)

夕闇が濃くなるころ、雑踏が彩りを強めるころ、

ソファに深く腰掛け、目を閉じ口は半ば開き、つかの間、憩う。

大人だけがその門をくぐることが許される王国、ルノアール。

窓ごしに見える店内の抑えられた照明の下、安楽に満ちた顔に圧倒され、永くその門戸を叩くことができないでいた。

そんな僕も30を過ぎ、大人と呼べる十分な風格を備えてきた。

今日、街中で30分ほど隙間が空き、スターバックスは満席だった。

その先の角を曲がったところに、それはあった。

いまや門は大きく開かれていた。入店を躊躇する後ろめたさは、大人の私からすべて取り去られていた。

私は輝ける王国に迎え入れられ、その園丁となった。

2008年の新春の出来事である。

コメントする

このブログ記事について

このページは、kampeiがJanuary 4, 2008 7:29 PMに書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「郷愁」です。

次のブログ記事は「美学」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Project

peace shadow project